英語を勉強するうえで(他の学習も同じだと思いますが)、一定以上の基礎知識を身に着けるまでは、ある程度我慢して勉強していく必要があると感じています。
コツコツと積み重ねている間は、退屈な時もあれば、飽きてしまうこともあります。
しかし、あるとき突然「あ、わかった!」という瞬間が訪れます。
壁を超えた瞬間です。
この成功体験がとても重要で、まず第一の壁を超える前に挫折しないことが大切だと思います。
旅行程度で片言が通じればいいという方は、そこまで根を詰める必要はないかもしれませんが、やはり基礎知識がないとどんなものでも一定レベル以上には上達しません。
従って、英会話をしっかり身に着けたいと思うのであれば、基礎的な記憶や反復練習は欠かすことができません。
そこに近道はないと思います。
二十歳の時までは極力英語を避けていたので、私が独習を始めた時点では、英検3級レベルですら怪しい感じでした。
英字新聞なんて見てもさっぱりという感じでした。
そこで、本当に基礎的な参考書を買ったり、やさしい本を辞書をひきながら読んだり、ということで語彙や文法を地道に習得することから始めました。
通勤時間は、英語学習用のテープ(当時はテープでした 笑)を聞きながら、テキストを開けるときにはそれも勉強し、食事中もできる限り英語を勉強するようにしました。
このときが英語学習では一番苦しかった時期かもしれません。
数か月ほどたってふと気づいたことがあります。
英字新聞が読める!
インターネットの英語サイトもある程度読める!
これは自分としては結構衝撃的な体験でした。
今までわからなかったものがわかるようになる瞬間は、誰もが喜びを感じるのではないでしょうか。
そのことでひとつ自信がつきました。
でも、まだ英会話はできません。
英語で会話する場が日常にはないからです。
英語を学習していると、今まで見えなかったものも見えるようになってきます。
近所で英会話サークルがありました。
なぜそれまで気づかなかったのかわかりませんが、気にしてみればお金をたくさんかけなくてもできることはたくさんあったんですね。
英語は読めても、英会話ができない私を、サークルの方々は温かく迎えてくれました。
こうして、英語漬けの通勤時間を過ごし、夜は英会話サークルにも参加し、英語に触れる時間が増えていくようになると、あるときから時々英語で夢を見るようになりました。
ふとした瞬間にも、英語で物事を描写して考えるということもできるようになってきました。
やっぱり、英語を学ぼうとしたら、どれだけの時間を英語漬けにできるかということがひとつのポイントになるのだと思います。
基礎の英語を学ぶと、英会話もより複雑なことが表現できるようになってきます。
いくら英語は表現が簡単だと言っても、まったく基礎をすっ飛ばしてきちんと会話できるほど甘くはありません。
といっても、これはあくまで私の経験によるものなので、ひとつの参考意見としてお読みいただけましたら幸いです。
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