日本語をよく理解している人は、よく本を読んでいるのと同じように、英語の基礎的な力をつけるために多読はとても有効です。

一般論としては、約30万語の多読で平易な英文をそのまま理解できるようになり、約100万語の多読で1時間以上連続して多読できるようになり、さらに約300万語で英語のペーパーバックを7割以上の理解度で読むことができるようになるとされています。

しかし、単純に単語数を追うだけでなく、適切なレベルの本を選んで読む必要があることと、最初から難しい本を読もうとすると、300万語に達するまえに挫折してしまうことになります。

 

どんな本を選んだらいいのかということですが、まずはちょっと簡単すぎるかなと感じるレベルの本を読みましょう。

簡単なレベルの本であれば、わからない単語が出てきても、全体から意味を類推することができます。

 

初級者向けの本としてお勧めなのが、英語を外国語として学ぶ人を対象にした書籍で、個人的なおススメはPenguin Readersです。

難易度のレベル表示があるので、まずは低いレベルから読み進めて、徐々に高いレベルを選んでいくことができます。

物語はいずれも有名作品ばかりなので、飽きることなくあっという間に読むことができてしまうと思います。

 

また、Oxford Bookworms、Macmillan Readers、Cambridge English Readersなども同じようにレベル分けされているので、まずは自分が興味を持てそうなジャンルの本を選んで読んでみてください。

意外と難しいのが英語を母国語とする子供向けの書籍です。

英語圏独特の言い回しなどがあるので、簡単なはずなんだけどわからない、ということが出てきます。

但し、実際にネイティブの方が使っている表現が出てきますので、少しレベルを上げていったら、そうした本も読んでみるといいと思います。

 

読書量は嘘をつきません。

読めば読んだけ実力がついていきます。

語彙力や読解力が向上することで、会話においても表現のバリエーションや思考の深さに繋がっていくことと思います。

焦って難しい本を手に取ってしまいがちですが、簡単な本がすらすら読めるようになったなと思ったら徐々にレベルを上げていきましょう。