A

名詞を使うときに、 a(an) と the のどちらを使ったらいいのか、あるいはなにもつけないのか、迷うことはありませんか

名詞は主に用途によって、aがつくもの、theがつくもの、何もつかないものに分類することができます。

the は、お互いが理解、認識している名詞、唯一無二の存在であることが明らかな名詞の前につきます。

そうでないものには説明として a(an)をつけます。

 

まずは基本的なことです、a(an)は ひとつ、ふたつと数えられる名詞の前につきます。

例えば、

a bird

a pen

an apple

といった感じです。

数えられない名詞(不可算名詞)は、例えば、

water

people

Japan

などで、これらに a(an) はつきません。

会話例から見るaとtheの違い

昨日、映画を見ましたか? と聞くとき、

Did you see the movie?

と聞くときは、あの映画見ましたか?という意味で、会話をしているお互いがどの映画のことかという共通認識があることになります。

一方、

Did you see a movie?

の場合は、何らかの映画を見たのかどうかを聞いているのであって、何の映画であるかはまだ話していない状況です。

目的が明確な場合は不可算名詞にaをつけることがある

effort(努力)という単語は本来不可算名詞ですが、make an effort to ~ (~するために努力する)と言うときにはa(an)をつけます。これは、何のための努力かが明確な場合です。

しかし、make efforts と使う場合は、色々と力を尽くすといった意味で、常に努力しなくてはならないような状況のときに使われます。

help(助け)なども同じように目的が特定される場合はaをつけて使います。

似たものを意味するa

通常、固有名詞にはa(an)はつけませんが、こんな使い方があります。

例えば彼女/彼は頭がいいということを表現するときに、こんな言い方をしているのを聞いたことがありませんか?

She is an Einstein. (彼女はアインシュタインのような人だ)

He is a Newton. (彼はニュートンのような人だ)

このときに使うa(an)は似たものや似た性質を意味するものです。

 

a と the の問題は悩ましいところもあり、もっと細かいところもありますが、まずは基本的な使い方を覚えて使い分けできるようにしていきましょう。