LOSTは、飛行機事故で生き残った人々が、謎の島でサバイバル生活をする中で、互いの過去に触れながら、サバイバル生活をしていく物語です。

個々の物語がとても秀逸で、誰もが一癖も二癖もある人物ばかりですが、なぜか共感してしまうところがたくさんあり、見入ってしまいます。

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LOST — Season 1 Episode 24 Pilot(38:10あたりから)

何かがやってくるという警告を受け、洞窟に避難した人々。

兄を失って疲れ切ったシャノンは、筏で島を去ったウォルトに託された犬ヴィンセントを連れ、岩場に腰かけています。

そこへサンが近づいて話しかけるシーンです。

Sun: He died bravely.

Shannon: What?

Sun: Your brother.

Shannon: Yeah. Thanks.

Sun: Do you think all this — all we’ve been through — do you think we’re being punished?

Shannon: Punished for what?

Sun: Things we did before — the secrets we kept, the lies we told.

Shannon: Who do you think is punishing us?

Sun: Fate.

Claire: No one’s punishing us. There’s no such thing as fate.


【訳】

サン「彼は勇敢に亡くなった」

シャノン「なに」

サン「お兄さんのこと」

シャノン「そう。ありがとう」

サン「どう思う? 私たちの身に起こっている全てのことは、罰だと思う?」

シャノン「何への罰?」

サン「過去にしてきたこと……隠してきたこと、ついた嘘」

シャノン「誰が私たちに罰を与えていると思うの?」

サン「運命」

クレア「誰も罰してなんかいないわ。そんな運命なんて存在しない」


He died bravely.bravely は勇敢にという意味です。

 

all we’ve been throughhave been through は経験するという意味なので、私たちが経験したすべてという意味になります。

 

Punished for what?for what? は、何のために?という意味でよく使われます。

 

Things we did before — the secrets we kept, the lies we told. は詩的な表現にも聞こえますね。目的語のあとに動詞を含む修飾表現を置く文型を3つ並べています。 Things 、 the secrets 、 the lies がそれぞれの目的語で、そのあとに主語+過去動詞という表現で統一されています。

 

No one’s punishing us.No one は誰も~ないという意味です。

 

There’s no such thing as fate.no such things も同様に、そんなものはない、という意味です。

 

全体としてとても詩的な雰囲気のある台詞が続くシーンで、ひとつひとつの言葉が印象に残りました。