グレイズ・アナトミーは、シアトルの病院で働く若い医師たちの日々を描いたドラマシリーズです。
主人公のメレディス・グレイはインターン生として病院にやってきますが、そこで同じくインターン生の仲間たちと出会い、また、先輩や患者らとのやり取りを通して、成長していきます。
今回はシリーズ第一話からの会話です。
GREY’S ANATOMY — Season 1 Episode 1 Hard Day’s Night (11:16あたりから)
グレイは、病院に初出勤する日の朝、自分の隣で寝ていた男デレクが実は病院の上司であることを知ります。飲み過ぎて記憶がないまま関係を持った相手がそこにいたのです。彼の顔を見てその場から逃げようとするグレイをデレクが追い、病院内の階段の踊り場で二人は話をします。
Derek: Meredith, can l talk to you for a second?
Grey: Actually, l was … Dr. Shepherd.
Derek: Dr. Shepherd? This morning, it was Derek. Now it’s …
Grey: Dr. Shepherd. We should pretend it never happened.
Derek: What never happened? You sleeping with me, or you throwing me out this morning? Both are memories l’d like to hold onto.
Grey: No, there will be no memories. l’m not the girl in the bar anymore, and you’re not the guy. This can’t exist. You get that, right?
Derek: You took advantage of me, and you wanna forget. l was drunk and good-looking. You took advantage.
Grey: OK, l was the one who was drunk, and you are not that good-looking.
Derek: Maybe not today. Last night, l was good-looking. Had my red shirt on. You took advantage.
Grey: l did not take advantage.
Derek: Want to take advantage again? Friday night?
Grey: No. You’re an attending and l’m your intern. Stop looking at me like that.
Derek: Like what?
Grey: Like you’ve seen me naked. Dr. Shepherd, this is inappropriate. Has that ever occurred to you?
【訳】
デレク「メレディス、ちょっと話せるかな」
グレイ「いえ、私は……シェパード先生」
デレク「シェパード先生? 今朝はデレクだったのに」
グレイ「シェパード先生。何もなかったことにした方がいいですね」
デレク「何をなかったことに? 僕と寝たこと? それとも今朝僕を追い出したこと? 僕はどちらも繋ぎとめておきたい記憶だけど」
グレイ「いいえ、記憶なんてないの。私はもうバーにいた女じゃないし、あなたも。もういないの。わかった?」
デレク「君は僕を利用した。そして忘れろと。僕は酔ってたし、色男だったから、利用したんだ」
グレイ「酔ってたのは私だし、あなたは色男じゃない」
デレク「今日はね。昨日は色男だったよ。赤いシャツで決めてね。利用したんだろ」
グレイ「利用してなんかいないわ」
デレク「また利用する? 金曜の夜はどう?」
グレイ「いいえ。あなたはアテンディング(主治医)で、わたしはインターンなの。そんな目で見ないで」
デレク「どんな目?」
グレイ「私の裸を見るような目。シェパード先生、これは不適切です。わかってますか?」
Can l talk to you for a second? は、ちょっといい?(ちょっと話せる?)と聞くときの決まり文句ですね。
We should pretend it never happened. の pretend はふりをするという意味なので、直訳すると、私たちはそれが決して起きなかったふりをすべきです、となります。
Both are memories l’d like to hold onto. の I’d like to は~したいと思うという意味、hold onto は、手放さないでおくという意味なので、両方とも手放さないでおきたいと思う記憶だ、という意味です。
l’m not the girl in the bar anymore の anymore は否定文で用いて、もはや~ないという意味なので、私はもはやバーにいた少女ではない、という意味です。
You took advantage of me の take advantage of は 利用する、つけいるという意味です。
l was drunk and good-looking. の good-looking はハンサム、顔立ちがいい、かっこいいという意味で、男性にも女性にも使うことができる表現です。
You’re an attending and l’m your intern. の attending は attend の現在形ですが、ここでは名詞で主治医、担当医という意味になります。
Stop looking at me like that. の stop doing で~するのをやめるという意味なので、そんな風に私を見るのを止めなさい、という意味になります。
this is inappropriate の inappropriate は不適切という意味です。
Has that ever occurred to you? の occur to は心に浮かぶという意味なので、直訳すると、それがあなたの心に浮かんだことがありますか?となります。つまり、そういうことを考えたことがあるの?という意味になります。
ちなみに、ドラマのタイトル Grey’s Anatomy は、医学書「Gray’s Anatomy」(グレイの解剖学)をもじったものです。
トラックバック URL
http://www.helloeikaiwa.xyz/movieanddrama/greysanatomy-s1e1/trackback